指向性スピーカーとは

指向性とは?

「指向性」という言葉をスピーカーについて使う場合、そのスピーカーの音がどの方向により強く伝わっていくかという特性のことを話しています。「指向性が強い」とは、音が進んでいこうとする幅が狭い状態のことです。反対に「指向性が弱い」とは、音が進んでいこうとする幅が広いこと、もしくは幅が存在しないことを意味します。
音が水輪のように全方向に向かって進むものは「指向性がない」状態です。このとき音は空間に均一に拡がります。たとえば、ピアノやヴァイオリンを室内で鳴らすときは「指向性がない」状態に近く、そこに室内の反射音が加わることで、より美しい響きと、耳に心地よい自然な音質が期待できます。そのような効果を狙っているのが無指向性スピーカーです。

無指向性スピーカー

図1 図1 棚の上に丸いスピーカーが設置してあり、会場のすみずみまで音が流れている

図2 図2 天井裏にスピーカーがあり、会場全体に音が降り注いでいる

会場のどこにいても音が均一で偏りのない無指向性スピーカーは、ショップやレストランのBGMに向いています。

弊社取扱製品:SSP6

指向性スピーカー

一方、反射音を減らし残響を出さないことで、講堂でのスピーチを聴き取りやすくすることもあります。このときによく使われているのが「ラインアレイスピーカー」という指向性スピーカーです。 図3参照

ラインアレイスピーカーは、指向性を利用して天井や床への反射を減らし、残響を発生しにくくすることで、より聞き取りやすい音を提供します。

弊社取扱製品:M&N ラインアレイスピーカー

図3 図3 講堂のような会場で、両サイドに設置した縦長のスピーカーから一定の方向に向かって音が出ている

平面波スピーカー

また、ラインアレイスピーカーの他に指向性の強いスピーカーとして、「平面波スピーカー」も取り扱っています。 従来の球面波とは異なり、スピーカーの前にだけ進む平面波を利用したスピーカーです。 指向性をもちながらも自然な音を再現できる、距離が離れても音が減衰しにくい、といった特徴があります。

弊社取扱製品:FPSスピーカー

超指向性スピーカー

スピーカーに最大限の指向性をつけて、まるでサーチライトをあてるように狙った場所にピンポイントで音を届けるスピーカーを、「超指向性スピーカー」と呼びます。超音波(※1)を利用して作られているので、「超音波スピーカー」と呼んだり、その音を作り出す方式から「パラメトリックスピーカー」と呼ぶこともあります。 図4参照

図4 図4 スピーカーからサーチライトのように音が出て、デジタルサイネージの前に立つ一人にだけ点射。他の人には音が聴こえない

※1 音は空気を伝っていく振動で、その様子がまさに波のようなので「音波」と表現します。音波には人が聴き取れないほど低いものから、高いものまであり、その高低を周波数で表します。人に聞こえる周波数の範囲(可聴域)は、20Hz(低)〜20kHz(高)ほどです。こうした人に聞こえる音を「可聴音」と呼び、人の耳に聞こえないほど高い音を「超音波」、人の耳に聞こえないほど低い音を「超低周波音」といいます。伝える空気がない宇宙では、音は聴こえません。

最適な音場をつくるために、使用する環境と目的に合ったスピーカーを選択することが大切です。弊社では、「どんな音をどこでどのように鳴らしたいか」というお客様のご要望を伺ったうえで、最適なスピーカーを提案いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。

HSS-3000 シリーズの技術について

HSS-3000 に使用されているモノリシックのエミッター技術(特許申請中)は、創業者のElwood Norris が発明しました。 この技術により、HSS-3000シリーズは超音波スピーカーの中でも突出した高音質・低価格を実現しました。
一般的なスピーカーのような振動板は使用せず、音声信号を電子的に変換することで、可聴音以上の周波数(超音波)の伝送を可能にしています。
超音波エミッター(注2)の表面ではなく、空気中に放出された超音波の円柱状ビームの中で音をつくり出すことで、耳元で聴こえるような不思議な感覚を実現しています。

注2 超音波放出パネルを指します。厳密にはスピーカーとは呼べないのでエミッターと表現しています。
空気中に放出された超音波の円柱状ビーム 空気中に放出された超音波の円柱状ビームのイメージ

ACOUSPADEIIについて

アコースペードⅡは、指向性においてトップレベルを誇る機能を持ち、かつ高いデザイン性(注3)も兼ね備えています。
注3 画期的な新しいデジタル信号処理システムと、ヒートシンク(冷却装置)を全く必要としない効率的なアンプについては特許出願中です。

Audfly

超音波を利用したパラメトリックスピーカーです。1kHzにおいて僅か8度の指向角度を実現しています。スピーカーから4~5m離れた場所で、対象リスナーは1人ないし2人までという非常に狭いターゲットエリアを想定して設計されています。

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